とても長い名前ですが、「バルセロナキアリ奇形&脊髄空洞症&脊柱側弯症研究所」というところがあります。
サイトの情報でしかわかりませんが、脊柱側弯症に関しては「終糸による牽引」が原因という考え方で対応されている比較的稀な施設だと思います。
基本的に、側弯症は整形外科の分野と思われがちですが、この研究所は脳神経外科などが中心です。
終糸病(またはTFT 症候群)は、脊髄が短い状態で背骨の中で脊髄が引っ張られることによって、頭痛やめまい、頻尿や側弯症が誘発されるというものです。
これには誘発テストがありまして、前屈する時に、首も一緒に曲げるか、逆に首を反らすかで前屈角度が変わる場合を陽性とします。
MRI で確認しますと、側弯した背骨の中央に真っ直ぐに引っ張られたような脊髄が写るので比較的、ほかの側弯症と見分けがつきます。
この考え方は、日本の側弯症の概念ではあまりないもので、バルセロナは貴重な存在かもしれません。
もちろん、すべての側弯症が終糸が原因というのは極論ですが、その可能性をしっかりと確認する必要はあるでしょう。
私たちも、運動療法の前に、TFT の可能性を念頭に入れて向き合う必要があると思いました。
この研究所は15の言語に対応してサイトを運営しています。
グローバルな世界だなと感心させられます。
このページが疾患と終糸の関係が参考になると思います。
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