平成28年度以降学校検診に運動器が追加されました
子どもの運動器の問題が増え文科省としても何か行動に移さなければということだったのでしょう。
学校検診に平成28年度から運動器が追加されました。
肘が伸びるか、腕が上がるか、しゃがめるかなど当たり前ではないか?と思うような項目が入っています。
昭和の人間からは驚きですが、現状ではこのような動きが出来ない子どもが増えているようです。
学校検診と言えば側弯症の前屈テストも含まれています。
この検査は昭和54年から導入されたようです。
ですからそれよりも前に学童期を過ごした方は行った事がないと思います。
前屈テストは体を前に倒す事で左右の肋骨や腰の高さを確認する方法です。
側弯症の場合は回旋が起こっている事が多いので、捻れて肋骨や腰が膨隆します。
このテストで左右差を見つけた場合、二次健診として整形外科の診察を受けることになります。
しかし、そこで多くは経過観察となります。
つまりせっかく見つかっても何もすることはありません。
強度の場合には装具療法や手術療法が適応されますが、それくらい大きい場合はこの検査の前からだいたい分かっています。
つまりほとんどが経過観察という名で放っておかれます。
現状では運動療法が効果があるというデータが存在しないので何もしないのです。
でもこれは何もしないから運動療法のデータがないのであって、実際変な話です。
やってもないのにデータがないと、、、。
また運動療法は側弯症に限らず個人差が大きいため効果を断定できるものはほとんどありません。
医療で提供されている運動療法もさして効果が断定されているものはありません。
整形外科でよく行われている電気療法や牽引もエビデンスはとても低いものです。
それでも保険で適応になっています。
エビデンスとかデータがという話は実は便宜的なものです。
医師も本当は知っています。
でも、立場上言えないというのが本当のところでしょう。
さて当事者としてはどうしますか?
悪化するのをただただ待ちますか?
私たちは果敢にこの現状を変えようとセンターで活動しています。
医学の視点でいいと思うことをまずはやってみる。
結果がついて来れば公表して、少しでも変えられる可能性がある人を救う。
それが私たちの使命です。
理学療法士として医療の都合もたくさん見てきました。
その中で理不尽な状態になっている側弯症の方々を見てきました。
見て見ぬ振りは出来ないのです。
医学の視点で可能性があるのであればそれにかける。
ガムシャラではなく、信仰ではなく、怪しい療法ではなく。
ドイツでは側弯症の運動療法は保険適応になっています。
そのドイツを見習い、日本で何ができるか、日々試行錯誤しつつ信念を持って活動しています。
学校検診で引っかかったら、二次検診の後に、側弯トレーニングセンターに相談にきて下さい。
私たちの知っていること、オススメすることを全てお伝えします。
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