側弯症の何が進行した時に問題なるのでしょうか
基本的に側弯症そのものでは症状は出ません。
審美的なものはありますが、生命予後にも多くは影響しません。
では何が問題になるのでしょうか。
まずは胸郭不全症候群という強度の変形による心肺機能の低下です。
これはCobb角で80〜100度というかなりの強度になります。
そして生命予後にも影響がれると言われています。
ですから何よりもこの強度の変形を防ぐことが一番大事になります。
手術もまずはこの症候群の予防が第一の使命です。
また生命予後まではいかなくても、変形が強くなりかつ加齢が加わると骨の変性が問題になります。
すべり症といって、連なっている椎骨がズレてしまう変形です。
そうなると、下肢に痺れや痛みが出てきてしまいます。
また重度になると神経を圧迫するので脊柱管狭窄症と同じような症状が出ます。
膀胱直腸障害という排泄に関わる障害が出ると手術しか改善させる方法はありません。
すべり症や狭窄症については日本整形外科学会のサイトや日本脊椎脊髄病学会を参照下さい。
年齢とともに当然骨は脆弱性が出てきますので、変性という変形が起こりやすくなります。
ですから、トレーニングを継続して筋力低下を防ぐ必要があります。
角度が問題ないからといって、永続的にその角度でいるとは限らないのです。
早めにご自身の状態を把握して、生活を見直し、変性が少しで起こらないような習慣を作って頂きたいです。
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