骨からすると姿勢は十分なストレスです
基本的には姿勢と脊柱の側弯変形について医学的な結論は関係がないというものです。
この根拠は特発性側弯症の場合、特徴的な姿勢が関係しているという調査結果が出ていない事です。
脊柱の剛性力が低下していることや、急激な身長の伸びなどの方が影響が高い事が報告されています。
では姿勢は変形とは関係ないのでしょうか?
上述したように、関係がないのは特発性の場合でいわゆる成長期の側弯症に限る結論です。
継続的に骨にストレスをかけ続けて変形が起こらない訳はありません。
変形性関節症の発生機序は、結局はメカニカルストレス(機会的なストレス)です。
側弯変形を起こす疾患に「変形性脊椎症」というものがあります。
変形性の関節症の部類です。
この側弯変形は当然60~70代の年配者に多く見られます。
先日も70代の方で突然体が曲がって起きなくなった方がいらっしゃいました。
病院では変性脊椎症と診断を受けたそうです。
レントゲン画像からは第2腰椎が楔形に変形していました。
原因はというと、、、長年の洗い物をするときの姿勢だそうです。
年単位で継続的にレントゲンを撮られていたので骨の変形する経過が見て取れました。
猫背ぎみな姿勢もソファによるものでした。
対策としては、背筋の強化は勿論のこと、家での姿勢の見直しが一番大切になります。
※児童の場合も、変性は起こりませんが姿勢が骨の成長に影響を与えます。
調査の分析方法によって、運動や姿勢の評価自体が十分にできていない可能性もあるので(多くがアンケート調査)、学童の姿勢と変形について十分な検討がなされているかは疑問です。
スポーツと側弯症の発生率で優位に差があることも報告されています。
コメントをお書きください